2008年07月23日

ロットバルト

マッケンジー版「白鳥の湖」は、2人のロットバルトが踊り分けるところが、他のバージョンとは大きく異なるところ。
ABTでは、この2種類のロットバルトを「レイクサイド・ロットバルト(怪物のほう)」と、「フォン・ロットバルト(第3幕舞踏会のシーンに登場するほう)」と区別しています。

先日のプレ・トークでマッケンジー監督が話していましたが、最初は1人のダンサーが両方のロットバルトを踊ることを考えていたそうです。しかし、マッケンジー監督のイメージをデザイナーに伝えたところ、素晴らしく(!)気味の悪い「レイクサイド・ロットバルト」の衣装が提案され、その衣装&ヘアメイクから「フォン・ロットバルト」に変わるための時間がなかったので、2人が踊り分けることになったそう。
しかしそのことによって、それぞれのイメージがより明確になり、踊りそのものにも大きく反映されることになりました。
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マッケンジー監督が、あらゆるものを超越した存在、と話していた「フォン・ロットバルト」は、第3幕で登場し、最初はいぶかしそうに見ていた各国の王女たちを魅了し、最後は王妃までをも虜にします。

この役を踊るにあたり、ジャレッド・マシューズは「クール・セクシーに」と、監督からアドバイスされたと話していました。通常は「ロシアの踊り」に使われる魅惑的な音楽にのって、舞踏会をのっとっていくまでのシーンでは、指先から視線の送りかたまで注目です!

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「レイクサイド・ロットバルト」の腕や指先にもぜひご注目ください。
がけの上から、魔法をかけるところが見えるようです。

Photo: Rosalie O'Connor



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2008年07月22日

「白鳥の湖」で見比べよう!

「海賊」4公演が大好評のうちに幕を閉じました。
同じ演目・演出でありながら、各ダンサーたちの個性でまったく違った魅力の作品に仕上がりました!

明日からの「白鳥の湖」5公演も、「ガラ」や「海賊」で大いに会場を沸かせたダンサーが次々登場します。
そのダンサーたちの魅力を一覧にしたので、それぞれの公演を見比べてみてはいかがですか?

画像をクリックするとPDFが起動します!
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posted by JAPAN ARTS at 19:15| ダンサー紹介 | 更新情報をチェックする

ダンサー紹介Gゲンナジー・サヴェリエフ

saveliev.jpg「海賊」公演で大活躍したゲンナジー・サヴェリエフ!
あの「超」を2つ以上つけたいほどの「超」超絶技巧、会場を沸かせる踊りからは想像もできないほど、素顔はシャイで几帳面。

今回、METシーズンで踊りこまれた「ラビット・アンド・ローグ」では、パロマ・ヘレーラとの息のあった踊りと間が絶妙。

「海賊」ではテクニックで魅せるとともに、ランケデムのずるがしこさ、勇気あふれるコンラッドを細かに演じていました。それによって、相手役や周りのダンサーたちの雰囲気も盛り上がり、パフォーマンスとしての質も「世界一」なものになっていました。

「白鳥の湖」では、マッケンジー版ではさらに注目度の高い「貴公子ロットバルト」役、そして王子の友人「ベンノ」役で出演します。
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≪今後の出演日≫
7月24日(木)18:30開演「白鳥の湖」“ロットバルト”
7月25日(金)18:30開演「白鳥の湖」“パ・ド・トロワ(王子の友人ベンノ役)”
7月26日(土)18:00開演「オールスター・ガラ」“ラビット・アンド・ローグ(ガムラン・カップル役)”

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ダンサー紹介F加治屋百合子

3212.JPGABTで踊る唯一の日本人ダンサー。10歳で上海のバレエ学校に入学し、単身バレエ学校の寮に入る。
2000年にローザンヌ国際バレエコンクールで注目を集める。
2002年にABTに正式入団。
2007年にはソリストに昇格。

バレエに対する真摯な姿勢からは想像もつかないほど、普段はおっとりしている加治屋さん。インタビューなど丁寧に答えてくれます。
踊りでは、ひとつひとつの動きが丁寧!完璧なプロポーションと追求しつくされたポージング。

今回、「海賊」のギュリナーラやオダリスクで注目を集め、今後の出演予定の問合せが殺到しました。
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≪今後の出演日≫
7月23日(水)18:30開演「白鳥の湖」“パ・ド・トロワ(王子の友人)”
7月24日(木)13:00開演「白鳥の湖」“ 小さな白鳥”
7月25日(金)18:30開演「白鳥の湖」“パ・ド・トロワ(王子の友人)”
7月26日(土)18:00開演「オールスター・ガラ」“ラビット・アンド・ローグ”カルテット役 [びわ湖ホール]

21日の「海賊」の公演終了後「白鳥の湖」に向けてひと言頂きました。
「白鳥の湖のパ・ド・トロワはとてもキュートな役。可愛らしく踊れるように頑張ります。
日本の皆様、白鳥も引き続き応援よろしくお願いします。」

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2008年07月18日

ダンサー紹介Eニーナ・アナニアシヴィリ

nina_photo.jpg17日の公演をご覧になって、ABTのゴージャスさ、オールスター・ガラの華やかさを実感なさった方がたくさんいらっしゃったことと思います。

その中でも「華やかさ」の代名詞のようなニーナ!
今までにも昨年のグルジア国立バレエ来日公演のブログでも、ニーナの話題、楽屋での様子などはお伝えしてきましたが、ニーナの優しさ、素晴らしさを、やはりお知らせしたいと思います。

まずは、一昨日のこと。
来日した次の日だったのですが、リハーサルのために会場に来たニーナ。楽屋に荷物を置くと、その足でスタッフルームに来て、前回グルジア国立バレエ公演の会場で集めた寄付のお礼を日本のファンの皆さんに伝えて欲しい、そして寄付金で購入したものを使ってバレエ学校で練習している子どもたちの様子を収めた映像があるから・・・とDVDを渡してくれました。(これが、一昨日ブログでアップしましたものです)
喜んでファンの皆さんに報告しますと答えたのですが、そう答えている間に、ニーナの素晴らしさと誠実さに、何だか目が潤んでしまいました。


nina_swan.jpgそして、今日のゲネプロでのこと。
「ドン・キホーテ」のパ・ド・ドゥを踊り、カーテンコールの段取りを確認した後、ピットにいるオーケストラに向かって「ありがとう!皆さん!ありがとう!」と大きな声でお礼を言っていました。指揮者だけにではなく、オーケストラのメンバー全員に・・・。もちろんお礼を言うダンサーは他にもいますが、よく上演される「ドン・キホーテ」でこんな風にするなんて、とてもニーナらしいと思ったのでした。
ピットからとっても大きな拍手がおこったことは言うまでもありません。

そしてこれはニューヨークでのこと。
クラスレッスンを見学してリハーサル室から出ようとした時、ひとりで残ってレッスンしていたジリアン・マーフィーに、ちょうど通りかかったニーナが少しアドバイス。よくは判らないのですが、回転から次の動きに入るところを、どのようにしたらスムーズにできるか・・・という部分だったようです。ジリアンが「えっこうするの?」という風に質問して「そうそう、こんな感じに・・・」とニーナ。ちょっとのはずが、熱心なジリアンと人を放ってはおけないニーナのこと、しばらくの間一緒に練習をしていました。
と、舞台裏でも素敵なニーナですが、やはり一番輝くのはステージ!


ABTとは最後の来日公演になる今回を、お見逃し無く!

本日(18日)のガラ公演にも「瀕死の白鳥」出演します!お見逃しなく。
19日(土)の≪海賊≫は完売御礼。
24日(木)追加公演≪白鳥の湖≫はまだ全席がございます。お早めに!
(当日券発売 11:45/前売は23日18:00まで)
  S席=△
  A席=○
  B席=○
  C席=○
  D席=×
  E席=×

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2008年07月17日

ダンサー紹介Dコリー・スターンズ

Stearns.jpgプリンシパルたちが次々と登場したこのシリーズ、ここで今年のMETシーズン最大の話題、コーリー・スターンズをご紹介します。
日本ツアーでも、20日「海賊」公演でコンラッド役で主役デビューするコーリー・スターンズ。現在22歳!コール・ド・バレエに所属しています。

体を動かすことが好きな両親のもと、「音楽性や上品なふるまいを身につけられるように」ということで、母親にバレエ教室に行ったのが3歳のとき。その後本格的にバレエを習いたいと思ったのが5歳。学校で友達にからかわれたり、彼の踊りを観て励ましてくれる先生がいたり、と紆余曲折を経て英国ロイヤル・バレエ学校に留学。
ABTのスタジオ・カンパニー(現在はABTU)に2004年、ABTには2006年の1月に入団しました。

素顔はまだ初々しい雰囲気のスターンズですが、モデルとしてカイリー・ミノーグのプロモーション・ビデオに登場したこともあるそう。

今シーズンは「海賊」のコンラッドの他、NYではトワイラ・サープの作品の準主役に抜擢されるなど、今から目をつけておいていただきたいダンサーの筆頭です。
Stearns2.jpg

Photo:KATSUYOSHI TANAKA

以前にもコリー・スターンズの記事をアップしました。こちらから

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2008年07月16日

ダンサー紹介Cイリーナ&マックス

paty.jpg昨日来日したダンサーたちの中で、もっとも元気だったのはイリーナ・ドヴォロヴェンコとマキシム・ベロセルコフスキーの二人。

そうそうにチェック・インを済ませ、荷物を運び込んだ後は、ロビーにいる事務局のメンバーと話したり、ホテル周辺のレストラン情報をチェックしたり・・・「とーっても楽しみにしていましたぁ!」と飛び回りそうな勢い。

プリンシパル・ダンサーの中でも、最もセレブ度が高く、ファッション誌の表紙を飾ったり、パーティーシーンで見かけられることが多いカップル。(そういえば今年の春には、「25ans」でもオスカー・デ・ラ・レンタのドレスを着たイリーナが紹介されましたね)
実はこの二人、もともとキエフ・バレエ(ウクライナ)のトップ・ダンサーだったのですが、新天地を求めてニューヨークに移住。最初はコール・ド・バレエとして契約し、再びキャリアを築いてきたのです。
だからというわけではありませんが、二人に取材していると、華やかな世界の裏にある日々の努力、自分の踊りに対する厳しさをとても強く感じます。

特に印象的だったのは「もし一人だったらニューヨークに来て、ABTに入って、ここまでがんばることができたか、判らない・・・」という言葉。「二人で励ましあい、お互いの踊りをチェックし、磨きあってきたからこそ、今がある」としみじみと話してくれました。
1991年からずっと一緒に踊り続け、アイコンタクト、息遣い、空気でそれぞれの動きが判るという二人は、今年結婚15年目。
二人が踊る「白鳥の湖」からは、どのような「愛」を感じることができるのでしょうか?

ところで、マッケンジー版「白鳥の湖」の最後に白鳥と王子が身を投げるシーンですが、二人によると、あの演出は「音楽そのもの、あの曲想があのシーンを決定づけている」とのこと。
sldvorobelos.jpg 
ただし、「いかに美しいポーズのまま身を投げるか」が非常に重要で、難しいそう。ニューヨークで初演されたころは、あの飛び込みシーンを何回も練習したそうです。
(ダンサーたちが飛び込む横で、舞台スタッフたちはオリンピックよろしく“10点”“9点”などとカードを出して楽しんでいた、とも笑いながら教えてくれました!)

とにかく、名前が長くて覚えにくい二人。
ABT内では二人のことを「イリーナ&マックス」と呼んでいますので、これからはこの呼び方でキマリですね!

posted by JAPAN ARTS at 17:03| ダンサー紹介 | 更新情報をチェックする

2008年07月09日

加治屋百合子:出演日

昨年「情熱大陸」(TBS系列)、「めざましテレビ」(フジテレビ)、「ヴァンテーヌ」(アシェット婦人画報社)などに取り上げられ注目度高まるバレリーナ、加治屋百合子の出演予定日が決まりました。
加治屋百合子はABT唯一の日本人バレリーナ。昨年7月にソリストに昇進。
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今年のニューヨークのメトロポリタンシーズンでは、6月3日に世界初演された「ラビット・アンド・ローグ」のクヮルテット役にファースト・キャストに抜擢された他、「海賊」のギュリナーラ、「ラ・バヤデール」のガムザッティ、「メリー・ウィドウ」のヴァランシエンヌ役を踊り、確実なテクニックはもちろんのこと、豊かな感性、役作りの説得力など高い評価を得ています。
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≪出演日≫
7月17日(木)19:00開演「オールスター・ガラ」“ラビット・アンド・ローグ”カルテット役
7月18日(金)19:00開演「オールスター・ガラ」“ラビット・アンド・ローグ”カルテット役
7月20日(日)13:00開演「海賊」“ギュリナーラ”
7月21日(祝)13:00開演「海賊」“オダリスク”
7月23日(水)18:30開演「白鳥の湖」“パ・ド・トロワ(王子の友人)”
7月24日(木)18:30開演「白鳥の湖」“ 小さな白鳥”
7月25日(金)18:30開演「白鳥の湖」“パ・ド・トロワ(王子の友人)”
7月26日(土)18:00開演「オールスター・ガラ」“ラビット・アンド・ローグ”カルテット役 [びわ湖ホール]
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2008年07月08日

ダンサー紹介Bケント&ゴメス インタビュー

slkent.jpg満月ジュリー・ケントのコメント
―今回は「白鳥の湖」を踊ってくださるのですね。
「白鳥の湖」のオデット(白鳥の姫)/オディール(黒鳥の姫)は、バレリーナにとって「永遠の憧れ」であり、「試金石」のような役ですね。まず、まったく対照的な二つの役柄を踊り分けること、演じ分けることも必要ですし、テクニック的にもグラン・フェッテと呼ばれる連続32回転はもちろん、優雅な白鳥の舞い、など非常にハードです。よく、本当の白鳥が、水上では優雅に泳いでいるけれども、水面下では必死に水をかいていると言いますが、私たちダンサーも、誰にも知られないように日々の努力が必要な作品です。

―マラーホフさんは、あなたが出産で休んでいる間は、ABTでは「白鳥の湖」を踊らない、僕のパートナーはジュリーだから、とおっしゃっていたそうですね。
そうなんです。そのことを聞いたときは、何と言うかとても誇らしい気持ちになったことを思い出しました。マラーホフとはお互いに「双子のよう!」と話しているんですよ。
私はオデット姫を、最初は可憐で、はかなげな存在なのですが、王子の愛を知り、凛とした女性に成長していく、そんなふうに感じて踊っています。そういう感性がパートナーによっても、自分自身の心と向き合うことによっても研ぎ澄まされていくように感じます。

―ところで、2004年に男の子を出産なさいましたね。そのことはあなたの踊りに何か影響していますか?
そうですね。自分の内面的なことですが、「踊る」ということの喜び、「生きている」ということの喜びをより強く感じるようになりました。それから、本当の「愛」の深さを知ることができた、それが私の踊りにきっと何か影響していると思います。



Gomes.jpg満月マルセロ・ゴメス 
―あなたは、「白鳥の湖」のロットバルトと王子、両方をレパートリーとして踊っていますね。
ABTのロットバルトは、ぬめぬめとした薄気味悪い悪魔のロットバルトと、舞踏会に登場する颯爽とした貴族ロットバルトを、2人のダンサーが踊り分けます。僕は、貴族の方のロットバルトの方!
プリンシパルダンサーは王子やヒーローの役が多いので、悪役は新鮮な気持ちで踊っています。

―王子はどのように踊っていますか?
ご存知のとおり「白鳥の湖」はおとぎ話で、人間が白鳥にさせられるなど、ストーリーとしてはヘンですよね!だけれども、その心理的な部分、内面的な部分を考えていくと、今にも通じる部分があるように思います。僕はABTの「白鳥の湖」を、王子の成長ストーリーと考えています。自分の王子という立場を悟り、真実の愛を知り、運命に立ち向かっていく・・・。「白鳥の湖」は女性のバレエ、というふうに思われているかもしれないけれども、男性ダンサーにも注目です!

<ケント&ゴメスのインタビュー:2007年夏>


ジュリー・ケント&マルセロ・ゴメスの組み合わせの公演!
●『オールスター・ガラ』
 7月17日(木)の≪「マノン」 パ・ド・ドゥ≫
 7月18日(金)の≪「メリー・ウィドウ」 パ・ド・ドゥ≫

●『白鳥の湖』7月23日(水) 18:30

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2008年07月04日

ダンサー紹介Aパロマ・ヘレ−ラ インタビュー

herrera.jpg−バレエを始めたきっかけを教えてください
きっかけは突然でした。
7歳のときに、急にバレエがやりたいと言ったようです。家族にバレエをやっていた人がいたわけではないし、自分でもきっかけを覚えていないのは不思議なのですが。その時からバレエへの情熱は沸き続けています。

−なぜABTを選んだのですか?
コンクールなどで、ニューヨークに何度も行ったことはありましたが、私がABTに入れるようになるとは想像すらしていませんでしたね。15歳の時コンクールの先生に「スクール・オブ・アメリカン・バレエ」(NYにある名門バレエ学校)を薦められ、時迷わずに留学を決めました。その学校は、ニューヨーク・シティ・バレエ付属の学校で、最上級生の時のワークショップで主役を踊れたことは本当に嬉しかったですね。それでも卒業したらアルゼンチンに帰らなくてはと思っていました。そんな時にABTのオーディションの話があったのです。入団の許可が出たときは本当に嬉しかったです。ABTはずっと夢に見ていたバレエ団でしたから。学生からプロになるということが一番大きな変化でしたが、アルゼンチンに帰らないでアメリカに残るということも大きかったですね。15歳で私の運命は大きく変わったのです。

−ABTに入ってよかったというエピソードがあったら教えてください。
もう毎日「良かった」と思っています!
感謝の気持ちはいつも大事にしたいと思っていますし、実際いろいろな方のサポートがあって、今の私があると思っています。19歳でプリンシパルになれた自分は、なんてラッキーなんだろう、ということは世界中どこにいても思います。
素晴らしいパートナーと踊れたり、新しい振付家に振り付けしてもらえたり、「踊る」ことを仕事だと感じたことはありません。「踊る」ことは私の情熱だと感じています。

lcherrera.jpg−数多いレパートリーの中で、どのような役が好きですか?
自分のパーソナリティに近い役を踊る時は、自分自身をそのまま表現することができるので単純に楽しいですね。けれど、まったく違うパーソナリティになりきることは難しいのですが、それはそれで大きな発見があります。自分の可能性が広がっていくことを実感できて、充実感があります。自分自身のことでも知らなかったに気がついて、驚くことも多いですね。劇場でしかできない魔法、とでも言えば良いのかしら。

−これからやりたい役はありますか?
もちろん!沢山あります。
マノンもやってみたいですし、オネーギンもまだやっていない。それから同じ役でも違う版でやってみたいですね。フォーサイスの作品をもう一度踊ってみたいとも思っています。

−普段はどのように体調管理をされているのですか?
とても健康的ですよ。タバコも吸わないし、お酒もあまり飲みません。自分の体がどうしたら気持ち良い状態でいられるか、ということを常に考えています。ウォームアップをするのも好きで、レッスンの前にストレッチも兼ねてヨガやピラティスを取り込んだりしています。公演の後にはちょっとお休みをもらうのですが、あまり長くは休み過ぎないようにしています。バレエ中毒のような感じかもしれないですね。でもそれで自分を犠牲にしていると感じたことは一度もありません。

−では最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
ABTは日本での公演を定期的に行っておりますが、変わらぬ応援にいつも感謝しています。ニューヨーク以外の場所で現地NYの雰囲気を再現することは難しいことですが、日本には一番いいプログラムを持って来られるので、皆様にニューヨークの熱気を届けられているのではないかと感じています。自分にとってもとても素晴らしい経験ですし、気持ちのよい受け入れをして下さるので、カンパニーも日本公演と聞くととても喜びますし、日本を第二の故郷のようにも感じています。

取材記録(2007年7月27日) @高輪プリンスホテル

プロフィール
◆パロマ・ヘレーラが出演する日
  「オールスター・ガラ」の<Rabbit & Rogue> 7月17日(木)・18日(金) 19:00
  「海賊」7月20日(日) 18:00
  「白鳥の湖」7月25日(金) 13:00

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2008年05月30日

コリー・スターンズ 日本公演でも初登場

コール・ド・バレエから主役へコリー・スターンズ
ニューヨークでコール・ド・バレエから主役に抜擢され注目されているコリー・スターンズが日本でも”コンラッド”を踊ることになりました。
新しいスターの日本デビューにご注目ください。
※2008.5.30現在、キャストが一部変更となりました。
   
詳しくは公演概要をご覧ください。

cory.jpg


コリー・スターンズのプロフィール

コリー・スターンズは、クラシック・バレエのレッスンをヴァリア・セイスカヤのもとで始めた。
15歳のときに「ヤング・アメリカ・グランプリ」に出場し、英国ロイヤル・バレエ学校へのスカラシップを得て留学。その間にマドリッド、モスクワ、ミラノ、ドイツなどで踊り、マーク・アニアー振付『メンデルスゾーンのコンチェルト』、ケネス・マクミランの『コンチェルト』、カーク・ピーターソンの『アイズ・ザット・ジェントリー・タッチ』、ロバート・ヒル振付『ピアノ・コンチェルト#2』、バリー・モーランド『フィアフル・シンメトリーズ』などの主役を務めた。

cory stearns.jpg2004年3月にはカイリ・ミノーグのプロモーション・ビデオに登場している。
2004年9月、ABTのスタジオ・カンパニーに入団。2005年1月にはABTの研修生になり、2006年1月にコール・ド・バレエとして正式に入団した。
これまでにABTの舞台では『オテロ』の“カーニバルの踊り”、『ロミオとジュリエット』の“パリス”、『Drink To Me Only With Thine Eyes』に出演。
2008年5月から始まる「メトロポリタン・シーズン」では、コール・ド・バレエから『海賊』の主役“コンラッド”に抜擢され注目を集めた他、『エチュード』『トワイラ・サープの新作』にも出演することが決まっている。
日本では、今回のABT来日公演が初めての舞台になり、すでに『新しいスター誕生』と話題を呼んでいる。

posted by JAPAN ARTS at 18:42| ダンサー紹介 | 更新情報をチェックする

2008年05月29日

日本人ダンサー加治屋百合子

「明日の自分は今日の自分よりも、良くなっていたい」
静かに、しかし、しっかりと話していた加治屋百合子さん。
yuriko.jpg

今朝、めざましテレビで紹介された彼女を見て「元気づけられました」「すごい日本人ダンサーがいたんですね」「おっとりした雰囲気なのに、踊りはすごいですね」などなど大きな反響が寄せられました。
 7月の日本公演では「白鳥の湖」の王子の友人役、「オールスター・ガラ」でトワイラ・サープの新作に出演予定です。
どうそご期待ください!



ABTのソリストとして活躍する加治屋百合子さんのプロフィール

abt_28.jpg 愛知県生まれ。8歳よりバレエを始める。10歳で初の外国人留学生として上海バレエ学校に入学。在学中の1997年中国タオ・リ・ベイ全国バレエ・コンクールで最優秀賞を受賞、1999年には第3回名古屋国際バレエ・コンクールで最年少のファイナリストに選ばれる。
 2000年、若手バレエダンサーの登竜門であるローザンヌ国際バレエ・コンクールで「ローザンヌ賞」を受賞、奨学金を得てカナダ国立バレエ学校に入学。2001年アメリカン・バレエ・シアターの研修生になり、わずか1年たらずで2002年アメリカン・バレエ・シアター(ABT)に入団。近年では、ABTのメトロポリタン劇場公演、パリ公演、ロンドン公演などで『ドン・キホーテ』フラワー・ガール役、『ライモンダ』ヘンリエット役、『白鳥の湖』パ・ド・トロワ、『ラ・シルフィード』ワルツ、『ラ・バヤデール』影の王国のソリスト、トワイラ・ソープ振付『In The Upper Room』、キリアン振付『Petit Mort』などを踊り、高く評価されている。
 日本では、映画「American Ballet Theatre」のためのトークセッションに参加した他、2004年日本とウェスト・バージニアで、松本道子バレエ団と『真夏の夜の夢』のタイターニア”を踊っている。2005年ABT来日公演でも注目される踊りを披露。2007年にはTBS系列「情熱大陸」に取り上げられ、踊りに対するひたむきな姿勢が多くの感動をよんだ。
アメリカ国内では、すでに多くのバレエ団、ガラ公演に招かれるダンサーであり、華のある舞台姿、圧倒的なテクニックに基づくダイナミックなジャンプ、リリカルで豊かな表現力は“次世代を担うバレリーナ”として注目を集めている。
 現在、ABTの本拠地NYに在住。往年の名プリマ、イリーナ・コルパコワから直接の指導を受ける他、デビッド・ハワードにもレッスンを受けている。
 2007年7月、ソリストに昇格した。 

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2008年05月16日

ダンサー紹介@「ホセ・カレーニョ」

carreno.jpg春の冷たい風が無くなって、夏に向けてだんだんと暖かくなってきましたね。
いよいよ今年もABTの季節がやってきた!と、実感するようになってきました。
ダンサー紹介は来日直前まで8回に分けてお贈りしますのでお楽しみに。

第1回目はキューバ出身のプリンシパル・ダンサー、ホセ・カレーニョ。情熱的な、それでいて気品溢れる踊りが魅力的です。
ABTのポスターでも海賊のカッコイイ姿を披露してますね。 
※写真は 「ジリアン、PR来日レポートB」でご覧になれます。

カレーニョといえば前回の来日公演で情熱とラテンのノーブルな踊りを披露。
踊りが情熱的なのでワイルドなイメージですが、普段の彼はとっても物静か。
インタビューでは微笑を絶やさず言葉を選びながら話してくれたのが印象的でした。

そのインタビューは、昨年フェリ引退公演で来日した時のものです。
どうぞご覧下さい。

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


−青春時代あなたの憧れていたダンサーは?
誰にでもヒーローがいるように、僕も小さい頃憧れているダンサーがいました。
それは実は、ミハイル・バリシニコフだったのです。ですから、彼が芸術監督を務めたことのあるABTで踊ることができるなんて、今でも信じられないときもあるくらいです。


−夢が叶ったわけですね。
そういうことですね(笑)
僕がバリシニコフに憧れていたように、今はバレエを習っている子供たちが僕のようになりたいと言ってくれている。それはとても嬉しく、誇りに思いますし、僕自身もそのことに励まされています。

−ダンサーとして、ABTの魅力はなんだと思いますか?
クラシック(古典)もコンテンポラリーも踊れるということではないでしょうか。
ABTにはMET(メトロポリタン・オペラ・ハウス)とNYシティセンターという二つのシーズンがあって、今度日本で上演する「白鳥の湖」「海賊」を始め、「ドン・キホーテ」「眠りの森の美女」「ジゼル」などの古典はほとんど、さらにトワイラ・サープ、マクミラン、キリアン、バランシン、ロビンスなど様々な振付家の作品が踊れるところが素晴らしいですね。


−ABTでのベストパートナーはどなたですか?
ジュリー・ケント、ニーナ・アナニアシヴィリ、パロマ・ヘレーラ・・・
こう考えていくとほとんどすべてのバレリーナと踊っているなぁ!!
ベストって質問だけど、一人には決められないよ。


−プライベートでも仲が良いのはどなたですか?
僕は単純な性格のせいなのか、友達は多いほうですね。特に仲が良いのはイーサンやアンヘルですね。


−どんな話をするのですか?
劇場を一歩出たらバレエ以外のことばっかり(笑)。
アートのこと、映画のこと・・・。それって健康的なことでしょ。


−本番前はどのように過ごしていますか?
普通のダンサーは、3時間前に劇場入りして、しっかり練習やストレッチをするかもしれないのですが・・・僕はそういうタイプではないですね。1時間前に劇場入りして、シャワーを浴びて本番に向かう・・・というスケジュールです。自分で自分の感情を徐々に高めて行って、ステージにパッと飛び出していくタイプ。それまでは時間がかかってしまうので、ステージマネージャーに「もっと早く舞台袖に来て」と言われてしまうこともあるくらいです。


−最後に日本のファンにメッセージをお願いします
ミラノにはミラノの、ニューヨークにはニューヨークの、それぞれにいつも応援してくれているファンはいるのですが、日本のファンは日本ではもちろん、ミラノにもニューヨークにも観に来てくれます。それはとても励みになります。日本のお客様ほど熱心に集中してバレエを観てくれるお客様はいないと思います。日本公演では「海賊」で踊るアリでは野性的な魅力とバレエテクニック、「白鳥の湖」で踊るジークフリート王子では情熱的な踊りとエレガントな雰囲気と、まったく違う僕を観てもらえるので、どんなふうに日本のお客様が反応してくださるのか楽しみです。ステージは、ダンサーだけではなくお客様と一緒になって創り上げるもの。登場した時の客席の熱気、ジャンプが成功した時の歓声で、どんどんテンションが上がってきます。きっと次の日本公演もエキサイティングだろうな!


取材:2007年7月27日

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


カレーニョが今回の来日で踊るのは7/17(木)のガラ《シナトラ組曲》、7/18(金)ガラ《「海賊」パ・ド・ドゥ》、全幕では7/20(日)昼《海賊》、7/25(金)昼《白鳥の湖》です。 どうぞ、ご注目下さい!
公演概要はこちらから

posted by JAPAN ARTS at 18:53| ダンサー紹介 | 更新情報をチェックする

2008年03月07日

ダンサーの素顔

プロフィールの他に、普段では知られてない素顔をご紹介します。

PDFをダウンロードしてご覧下さい。
るんるんこちらをクリックしてダウンロードして下さい。
dancer.jpg

♪来日公式サイトも、あらすじ(シナトラ組曲とトワイラ・サープの新作)を更新しました。
posted by JAPAN ARTS at 15:29| ダンサー紹介 | 更新情報をチェックする

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