2008年07月29日

大成功のうちに終了!皆さんの声をお聞かせください。

皆様、ご来場ありがとうございました。
「アメリカン・バレエ・シアター(ABT)日本公演2008」が終了いたしました。

公演を終え、私たちスタッフの心に残っているのは、ダンサーたちの姿とともに、多くのお客様が、感動を胸に、立ち上がって拍手を贈っている姿、そして少し興奮した面持ちで会場を後にする姿です。

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※写真は全てクリックすると拡大します。

主催者カウンターに「とても良かった!」「素晴らしかった」と声をかけていってくださるお客様も多く、感動を分かち合えたことに感激するとともに、舞台から、そしてお客様から多くの力をいただきました。

「“白鳥の湖”公演は全部、○○の美しさに感動した」とか、「最後の群舞の右から○番目で踊っていたダンサーの名前を教えて」とか、「友達と書いた寄せ書きを○○さんに渡して」などなど、いろいろな感想、感動の言葉を伺い、私たちスタッフも一緒に感激してしまう・・・ということも多々ありました。
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ABTの公演は3年ぶりでしたが、おなじみのダンサーたちの円熟の踊り、演技、そして強烈な個性・・・
若手ダンサーたちのひたむきさ、可憐さ、発せられる情熱・・・
連日連夜の公演でしたが、ひとつひとつの舞台に印象的なシーンが残っています。
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ダンサーたちの終わることのない探究心と、絶えることのない研鑽の日々、何よりもダンサーひとりひとりの個性と、個性が強いがゆえのチームワークをまた、連日連夜の公演にもかかわらず、舞台を創り上げる人たち全員のプロフェッショナルな姿勢も、感じることができました。
このブログで、そんなABTの魅力を少しでもお伝えできていれば・・・嬉しいです。
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次回の来日公演は3年後、2011年を予定しています。
このブログは、しばらくの間、皆さまにご覧いただける状態にいたします。
これから掲載される新聞、雑誌などの情報もお知らせします。
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ぜひ、皆さまの感想、ご意見、ご要望をお聞かせください。
「○○○の☆☆☆に感動した」
「次回は、こんな舞台を観てみたい」などなど。
あなたの「海賊」ベスト・キャスト、「白鳥の湖」ベスト・キャストもお聞かせください!
※コメントを入力できます。弊社の承認後、掲載させて頂きますのでご了承下さい。

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まだまだ夏は続きます!
ABT公演の余韻にひたりながら、どうぞ健やかな夏をお過ごしください。

写真©瀬戸 秀美

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2008年07月25日

7/24公演レポート

昨日のニーナとカレーニョの「白鳥の湖」ご覧になりましたか?
素晴らしく安定感のある踊りには息を呑むほどでした。
舞台袖ではダンサー達がたくさん集まりニーナの踊りを熱心に研究している姿が。
公演終了後のサイン会には多くのファンが集まりました!


そして、夜公演の「白鳥の湖」も大変盛り上がりました。
表現力豊かなイリーナと本当に王子の様なマックスの踊りに酔いしれました。  
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サイン会の様子。2人とも真剣にサインをしていました。
可愛らしい服を着たイリーナは、カメラを向けたらにっこり。ポーズまで取ってくれました。

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2008年07月24日

ロットバルト、メイクレポート

メイク室では、開演前に次々とダンサーが現れ仕上げのメイクをしてもらっています。
華やかなメイク以外にも沢山の口や顎の髭をひとつひとつ丁寧に小さなカールアイロンで整えていたりと細かな仕事もしていました。

今回の公演で、一番目を引くロットバルトのメイク。
どんな風にメイクをしているのか、気になった方も多いはず!
そこで、23日「白鳥の湖」の本番前にメイクの貴重な裏側レポートをお届けしたいと思います。

その日のロッドバルト役はアイザック・スタッパス。
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長身でとてもハンサムですが、1時間後には彼の面影はなくなってしまいます。。。

緑色の薄いゴムキャップに2本の角が付いていて顔と耳の部分が空いてるかつらを被せます。
綿棒で際に接着剤を丁寧に着けてずれないように固定。
接着が上手くできたと思ったら、彼が下を向くと角の重みで額の部分にしわが寄ってしまうことが発覚!もう一度やり直してました。。。

次にゴムと肌の境目が分からないように緑色のクリーム系ファンデーションを塗っていきます。色を合わせるために、茶色や黄緑色を混ぜながら馴染ませていました。
もちろん、耳の中まで塗ります!
仕上げは、顔を立体的に見せるために金色でハイライトを、深緑色でシャドウを入れ、目を黒で縁取り、顔の部分は完成!

後はコスチュームを着て、まだ肌色が残っている胸や手の部分に緑色を塗っていきます。
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これでロットバルトが完成しました!
近くで見るとかなり恐ろしいです。
開演ギリギリまでかかってしまい彼は急いで舞台に向かいました。

Photo:Rosalie O'Connor

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美しい舞台セット

昨日、初日を迎えた「白鳥の湖」公演。

ケントの優雅な舞い、ゴメスの献身的な王子、ホールバーグの魅惑的な踊りと視線・・・素晴らしい舞台に感嘆の声がたくさん届いています。

今回初めて披露された、このマッケンジー版ですが、演出はもちろんのこと、豪華な舞台セットを目の当たりにして そのゴージャスさ!に圧倒された方も多かったのではないでしょうか?

さっそくですが、その中からいくつかレポートします。
舞台のリノリウムは、近くで見ると大理石のような、林の中のような、模様になっています。照明とあいまって美しい、幻想的な雰囲気をかもしだしています。

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宮殿内の階段


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美しい床

「白鳥の湖」は25日まで続きます。
会場でその豪華さをお確かめください。

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2008年07月23日

7/23「白鳥の湖」リハーサルと本番

「海賊」の興奮冷めやらぬ中、いよいよ「白鳥の湖」がスタートしました。
公演前のリハーサルをチェック!

1幕:カレーニョ 他
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オデットとロットバルトが出会う印象的なシーンから始まりました。
ジークフリート王子役のカレーニョが、チャイコフスキーの優美な音楽にあわせて、華麗な踊りを披露。
ニーナ&カレーニョのペアは24日(木)13:00〜

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何色もの美しいリボンとデザイナーが苦労を重ねて作った色とりどりの衣装があいまって、絵画のような美しさを醸し出しています。

2幕:ドヴォロヴェンコ、ベロセルコフスキー 他
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静かな月夜を描写した舞台セットに、息がぴったり合った美男美女ペアがとても映えました。その美しさにはため息が出るほど。
このペアは明日24日の18:30〜の回に登場します。愛のパ・ド・ドゥは必見です。 

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オデット、王子、ロットバルトが揃うシーン。この後の悲劇を予感させる印象的な場面です。

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3幕:ヘレーラ、ホールバーグ、サヴェリエフ 他
舞踏会のシーンは豪華なセットに圧倒!重厚感たっぷりのドアから紳士ロットバルトが登場。
サヴェリエフのロットバルトは、男の色気たっぷりで観ている方も魅了されます。力強いジャンプも注目です。
このペアが踊るのは25日(金)13:00〜、サヴェリエフは24日18:30〜に出演

4幕:マーフィー、スティーフェル 他
可憐なジリアン・マーフィーと若々しいイーサン・スティーフェルがより悲劇性を強調。二人の演技力は大注目です。
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出演日は最終日を飾る25日(金)18:30〜

特筆すべきは、コールドの美しさ。夜が明けていくラストシーンは圧巻です。
百聞は一見にしかず。ぜひその目でマッケンジー版「白鳥の湖」を確かめて下さい。

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今日の公演はジュリー・ケント、マルセロ・ゴメス、デイヴィッド・ホールバーグでした。

ケントの繊細で美しいオデット姫に鳥肌が立ちました。
完璧に役になりきったゴメスやホールバーグの踊りも圧巻!
ホールバーグは25日13:00〜王子役で登場します。

公演終了後のサイン会。
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彼女の踊りに心奪われたファンが行列をつくりました!
丁寧に一人一人に声をかけるジュリー・ケントでした。
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540

「海賊」公演で多くの話題を集めていたサヴェリエフのジャンプ!
正式な名前は「カジョール・リヴァルタット」というそうです。
後ろ向きの姿勢から入り、半回転(180度)さらに1回転(360度)しているので、ABTの中では「540」と呼ぶことが多いと、サヴェリエフ本人が教えてくれました。


公演会場でも多くの問い合わせを受けたことを伝えると、本人は「え!日本のファンは熱心だね!」と少しはにかみながら、でもうれしそうな表情をしていました。

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2008年07月21日

7/20プレトーク・レポート

7月20日18:00開演の「海賊」の前に、アメリカン・バレエ・シアター(ABT)の芸術監督のケヴィン・マッケンジーによるプレトークが行われました。
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マッケンジーは今回の来日公演で注目の「白鳥の湖」を振り付け、2000年に初演をし、NYを沸かせました。そのマッケンジー版「白鳥の湖」の見どころをいち早く観客の皆さんに紹介しました。


本人がかつてダンサーだった頃、日本で初めて踊ったのが「白鳥の湖」。そこから出発し、いろいろな「白鳥の湖」に出会い、影響を受けてきました。マッケンジー版のもっとも特徴的なことは、ロットバルトを2人のダンサーが演じていることです。
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「ロットバルトの持つ2面性、悪魔的なところと魅力的なところ。それを一人で演じるのが物理的に無理でした。それをデザイナーは素晴らしいヴィジュアルにしてくれました」。

23日にオデット/オディール役で出演のジュリー・ケントとジークフリート役で出演のマルセロ・ゴメスも登場!マッケンジー版「白鳥の湖」を愛する二人が、この作品に対する思い入れを語りました。

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「この作品の2つの重要なテーマ、“愛と許し”、“愛が問われること”がとても美しく表現されています」

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「対極のキャラクター、ロットバルトとジークフリート、どちらも魅力的です」

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2008年07月20日

7/19「海賊」リハーサル・レポート

今日は「海賊」のステージリハーサル、そして夜には初日を迎えます。
公演は連休中に4回ありますが、リハーサルは1回だけ。
幕ごとにダンサーたちが代わり、舞台の雰囲気やオーケストラとのタイミングを確認します。
さすが、ニューヨークのMETシーズンで踊りこんできただけあって、ダンサー同士の呼吸もばっちり!

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1幕は、20日夜公演でメードラを踊るパロマ・ヘレーラが登場。
ひとつひとつの動きを丁寧に確認する彼女。

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同じく20日夜公演でギュリナーラ役を踊るシオマラ・レイエス。
18日のガラ公演で踊った「海賊」のパ・ド・ドゥでは、眩しいほどキラキラ輝いていた彼女。
エルマン・コルネホ扮するランケデムとのパ・ド・ドゥは、とっても爽やかでキュート!
コルネホも、人並みはずれた身体能力を駆使して、20日夜公演ではランケデム、21日にはアリを披露します!

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第2幕より、全幕を通してもっとも有名なこのシーン。
20日昼公演登場のワイルズ、スターンズ、カレーニョによる完璧な決めポーズ。

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カレーニョとスターンズ。
カレーニョが踊るアリは、世界一エレガント。計算し尽くされた動きは、正に本物の芸術!
今年METシーズンで「コンラッド・デビュー」を果たした期待の新星、コリー・スターンズ。
他の日にコール・ド・バレエの一人として踊っていますので、そちらもご注目を!

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21日に登場のジリアン・マーフィー。
第3幕の花園シーンでは、とても気高く艶やかなメドーラを見せてくれました。

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こちらは、第3幕セイード・パシャのハーレム。
透明感のあるトルコの海が描かれた背景幕に、吸い込まれてしまいそうです。
「海賊」は、すべての人が理屈なしに楽しめるエンターテインメント・バレエ。
スター・ダンサーたちが勢揃いして、見所いっぱい!盛り上がります!
キャストはこちらから。

ーおまけー
今日のニーナのサイン風景
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カーテンコールでも客席を沸かせたニーナ。
終演後はひとりひとりに丁寧にサインをしてくれました。
24日「白鳥の湖」も良いお席は、お早めに!


7/20(日)13:00開演「海賊」
(当日券発売 11:45/前売は19日18:00まで)
  S席=△
  A席=△
  B席=○
  C席=○
  D席=×
  E席=×


7/20(日)18:00開演「海賊」
(当日券発売 16:45/前売は当日14:00まで)
  S席=△
  A席=○
  B席=○
  C席=○
  D席=×
  E席=×


7/21(月)13:00開演「海賊」
(当日券発売 11:45/前売は20日18:00まで)
  S席=×
  A席=○
  B席=○
  C席=○
  D席=×
  E席=×
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レポートC

デイヴィッド・ホールバーグ
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ABTは技術面はいうまでもありませんが、芸術要素も素晴らしいものを持っています。日本の観客の方々には、芸術面を特に観てほしいです。


加治屋百合子

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サープの新作、ハードです。。。
実は舞台裏でも1分で着替えないとだめな衣装チェンジが3回あったり、バタバタしています。
ABTのよさは、プリンシパルだけでなくソリストの一人一人に個性があることです。今日の「ガラ」も好評でしたが、引き続き、「海賊」「白鳥の湖」の各公演をお客様に満足してもらえることだと思います。


パロマ・ヘレーラ
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私にとって7歳の頃からABTがベスト・カンパニーでした。その頃からABT公演のビデオを見ながら育ったので、ABTが私の全てです。17年が経ち、すでに”家族”のような存在です。個性の共演を楽しんで下さい。
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レポートB

鈴木晶(舞踊評論家)
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”ステージ・イリュージョン”という言葉がありますが、小さい人でも偉大な人は舞台で大きく見えるということです。ニーナ・アナニアシヴィリ登場のときに、存在感の大きさに改めて驚きました。
サープの新作は、サープらしいアメリカ的な作品で楽しめました。ノン・ストップでダンサーは相当スタミナが必要でしょう。
バリ島の音楽、ガムラン音楽を取り入れていましたが、そういうものを取り入れるのが新しいですね。


松本 學(音楽批評)
まだガラを拝見しただけですが、前回来日のときより安定感が増したように感じます。イーサン・スティーフェルが「白鳥の湖」ジークフリート役で出演するというニュースはラッキーだと思います!
サープの新作はアメリカ的ですね。ダニー・エルフマンの音楽は彼の映画音楽同様とっつきやすく、時折バーンスタインを混ぜたよう。その音楽も振付もコミカルさが楽しめました。コール・ドやダンサー個性など、いろいろと楽しめるので、2回だけで終わるのはもったいないと思いました。


小田島久恵(音楽ライター)
ニーナ・アナニアシヴィリが全くおとろえていないのが”ミラクル”です。ジリアン・マーフィーはかわいらしいし、デイヴィッド・ホールバーグは光っていました。また、「マノン」を観て、改めてジュリー・ケントの素晴らしさを感じました。
「ガラ」を観て、若手ダンサーの魅力はもちろんですが、円熟したダンサーの素晴らしさを感じました。

藤本真由(フリーライター)
ニーナ・アナニアシヴィリがなんといっても素晴らしい。出てきた瞬間からスターのオーラを放っていて、まさしく”ザ・スター”!
「ドン・キホーテ」のパ・ド・ドゥだけで感涙しそうになりました。
大輪の花のように伸びやかな印象だったのが、今日は細部まで完璧だったことに気づき、驚きました。ますます「白鳥の湖」が楽しみです。
ジュリー・ケントの「マノン」もとてもよく、ABTはエンターテイメント性が強く、楽しませてもらえますね。


伊達なつめ(演劇ジャーナリスト)
サープの新作はNYでの世界初演のときに3回観て、今回は4回目です。当初に比べるとよりのびのびと踊っている印象です。ダニー・エルフマンらしい複雑で面白い音楽に、サープが完璧に踊りをつけている面白い作品です。
あと、ダンサーが自分たちの個性とオリジナリティをしっかり出していて、「音を目で見る」ことができる会心の作品です。観れば観るほど面白い!
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2008年07月18日

初日レポートA

ダンサーからもコメントを頂きました!
それぞれの思いがあるようですね。

ミシェル・ワイルズ
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「海賊」では、メドーラを演じます。美しくエレガントで、コンラッドととのロマンスは見どころです。私が情熱をこめてこのシーンを演じていることが観て分かっていただけると思います。
※また、ワイルズが出演するのは7月20日(日) 13:00の≪海賊≫のみです!
  どうぞお見逃しなく。



ニーナ・アナニアシヴィリ
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実は「白鳥の湖」は、私にとって初めて踊った大きな役なのです。何回踊っても飽きることはなく、毎回これが「最後の舞台」と思って演じています。
日本のお客さまはとても目が肥えているので、この役を演じるときは緊張するんですよ!今回は、ABTとの最後の来日です。
15年いるABTではフリオ・ボッカやホセ・カレーニョ、マルセロ・ゴメス、そして今回は残念ながら来日できなかったアンヘル・コレーラなど、素晴らしいパートナーに恵まれてきました。私にとってABTは特別な存在です。


マルセロ・ゴメス
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「ガラ」では、トワイラ・サープの新作などの新しい作品と、古典の有名で大切なパ・ド・ドゥを、たくさん持ってきています。
「白鳥の湖」は古典的ですが、ABTの18番でゴージャスなものになっています。

ABTは世界各国から素晴らしいダンサーが集まっています。個々のスタイルや演技を自分たちでも楽しんでいます。今回も日本の観客と一緒にエキサイトしています。


ジュリー・ケント
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この日本公演には、若手の才能あふれるダンサーたちも多く来ているので、ABT全体のすごさを観てもらえるいい機会です。
最初の日本公演はとても印象に残っています。観客の方々はバレエに詳しいので、今回もABTの若手ダンサーたちにも刺激になると思います!


※20日≪海賊≫のプレトーク(17:15〜)にマルセロ・ゴメスとジュリー・ケントが登場!
  お聞き逃しのないように、お早めに起こし下さい。

posted by JAPAN ARTS at 15:23| レポート | 更新情報をチェックする

初日レポート@

初日の「オールスター・ガラ」に来場した著名人の方々からコメントを頂きました!

神田うの
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小さい頃から年がら年中バレエを観ています。
母の影響で私もバレエをずっとやっていたので、踊りや衣装からインスパイアされます。舞台を観た後は私も踊りたくなりますね。

特にニーナ・アナニアシヴィリが大好きで、特に彼女の「ドン・キホーテ」と「白鳥の湖」が好きです。
ABTは3年ぶりなのでとても楽しみですね。



赤川次郎(小説家)

「ガラ」は純粋に楽しんで観ることができていいですね!
やっぱり、ニーナ・アナニアシヴィリがすごいです。華があり、余裕の雰囲気が見てとれました。ポーズを決めた時の、ほんの少しの違いが、あの素晴らしさを形作っているのですね。

中井美穂(フリーアナウンサー)
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「ガラ」は多彩な演目があるので、ストーリーとテクニックの両方を楽しめます。
そして、クラシックとモダンの両方に共通しているのが、ドラマ性だと思いました。
ニーナ・アナニアシヴィリは、一挙手一投足の動きに言葉があると感じました。全幕通しで観たいと思いました。

有吉京子(漫画家)
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エネルギーがすごい!観ていて引き込まれました。ジュリー・ケントの「マノン」が素晴らしかったです。

サープの新作も音楽性があり好きです。
音楽の言わんとするところが踊りからよく伝わってくる作品だと思います。

針山愛美(ベルリン国立バレエ団ダンサー)
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「ガラ」は全く性格の異なる作品を次々みせてくれて素晴らしかったです。
あと、ニーナ・アナニアシヴィリは貫禄を感じました。オーラや華やかさで圧倒されます。早く全幕で観たいと思いました!

小田島久恵(音楽ライター)

ニーナ・アナニアシヴィリが全くおとろえていないのが”ミラクル”です。ジリアン・マーフィーはかわいらしいし、デイヴィッド・ホールバーグは光っていました。また、「マノン」を観て、改めてジュリー・ケントの素晴らしさを感じました。
「ガラ」を観て、若手ダンサーの魅力はもちろんですが、円熟したダンサーの素晴らしさを感じました。

山本益博(料理評論家)
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「シナトラ組曲」くずしながらも基本がしっかりできていてよかったですね。マルセロ・ゴメスが最後に1人で踊るシーンでは、あのシンプルな舞台にNYの街が見えました。
ニーナ・アナニアシヴィリも絶好調で、足を上げたときに全く重さを感じませんでした。スピンのキレもよく、スケールの大きさを感じました。「ドン・キホーテ」のパ・ド・ドゥだけで全幕観た満足感がありました。

posted by JAPAN ARTS at 14:17| レポート | 更新情報をチェックする

ついに開幕!リハーサル・レポート

7月17日、待ちに待った開幕の日です。
2日目の演目なども盛り込んだガラのリハーサルに行ってきました。

まず、びっくりしたことがスタッフもダンサーもみんな気さくな方ばかり!
目が合うとウインクしてくれたり、「ハイ!」と声をかけてくれたり。
ダンサー同士も仲が良さそうで、「カンパニー」=「家族」なんだろうな、と思いました。

リハーサルはというと、ダンサー達が入念に振り付けのチェックをしていました。
写真を撮りましたのでご覧下さい!
(会場は暗くて早く動き回るダンサー達。。。ぶれてますがご容赦ください。)

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18日の≪海賊≫ 第2幕のパ・ド・ドゥ (レイエスとカレーニョ)
しっかりと踊るレイエス。17日も出番のあるカレーニョは軽く動きをチェック。
でも、最後のキメポーズはばっちり!

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ニーナは「ドン・キホーテ」と「瀕死の白鳥」のリハーサルをしました。
自分の出番が終わるとオーケストラとスタッフに舞台の上から「ありがとう!」とお礼言っていました。
本当に優しいニーナ。人柄の良さについてはダンサー紹介で詳しく書きたいと思います。

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後半はトワイラ・サープの新作「ラビット・アンド・ローグ」
音楽はスピーカーとオーケストラの音を合わせているそう。
一部のオーケストラはヘッドフォンをして音を聞きながら演奏しているとか。
最初の音を合わせるのが難しく、リハーサルでは何度かチェックしていました。

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ジリアンとホールバーグ。

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最後のポーズ。全員が集まり、壮観!

また、本日のガラ公演はまだチケットがございます!
発売時間をご確認の上、是非お越し下さい!

7/18(金)19:00開演「オールスター・ガラ」
(当日券発売 17:45/前売は当日14:00まで)
  S席=△
  A席=○
  B席=○
  C席=○
  D席=×
  E席=×
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2008年07月16日

ABTは衣装もゴージャス

次々と大量に運ばれてきた衣装の数々。
近くで見ると刺繍やビーズが細かく施されていて本当に美しい!
ゴージャスな衣装や舞台セットはABTの見所の1つです。
是非、ご注目ください。

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ラビット・アンド・ローグの衣装
手前はマーフィーが着るものだそう。

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沢山の衣装!
これはほんの一部です。

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2005年来日記念の看板。
もう、あれから3年も経ったのですね。
2008年はどんな歴史を刻んでくれるのでしょうか。楽しみです。

posted by JAPAN ARTS at 17:17| レポート | 更新情報をチェックする

2008年07月09日

現地NYから「ラ・バヤデール」公演レポート

 5月に開幕したABTのメトロポリタン・シーズンも、いよいよ来週で終わり。
ダンサーたちの間でも、日本公演を心待ちにする声がますます大きくなっているそうです。来日直前!、現地NYから「ラ・バヤデール」公演のレポートをお届けします。
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「ラ・バヤデール」公演も、他の古典作品同様1週間上演されましたが、ジリアン・マーフィーが初めてニキヤを踊ったり、加治屋百合子がガムザッティにキャスティングされたり、話題も多かったようです。
ジリアンは来日中のインタビューで「METシーズンでは古典作品の役を、自分のペースにあったタイミングでひとつひとつ任せてもらえたことで、自分のキャリアを着実に重ねることができた」と話していましたし、加治屋百合子も「(あの伝説のバレリーナ)マカロワから直接レッスンを受けれて、本当に素敵です」と教えてくれました。
今回のMETシーズンで大活躍の二人に、来日したらぜひ感想を聞いてみたいと思います!今から来日が待ち遠しいです!
それでは、公演レポートお楽しみください。

 6月最終週のニューヨークでは、全3幕5場構成のマカロワ版『ラ・バヤデール』が上演されました。この作品は、『白鳥の湖』『眠れる森の美女』同様、マリウス・プティパが振り付けを手がけた60ものバレエ作品中の傑作の1つとされており、古代インドを舞台に、愛・神秘・運命・復讐・正義といった複雑な要素を絡ませながら、壮大な愛の物語が展開していきます。

 寺院の舞姫(バヤデール)のニキヤは、自分に好意を寄せる大僧正の愛を拒絶し、一途に戦士ソロルを慕い、2人は永遠の愛を誓っていました。しかし、領主の娘ガムザッティの美貌と権力に魅かれたソロルは、ガムザッティとの結婚を承諾してしまい、ニキヤはその祝宴の席で舞を披露するよう命じられます。そして毒蛇の隠された花篭を受け取り、行き途絶えてしまうのです。

 さて、ニューヨークの観客は、公演後各々の感想を自由に語り合います。先日も、ABTの公演プログラムを手にした年配の女性が、「公演中涙が出てきてしまったの。彼女はまさに役者だわ。」と話していました。彼女とは、この日ニキヤ役を踊ったパロマ・ヘレーラのことです。全編を通じ、悲恋を抱えながられも美しく舞を披露をするニキヤの姿に、観客の誰もが心を打たれたことでしょう。また、共演のアンヘル・コレーラも、ニキヤを裏切ってしまった悔恨と彼女を失った悲しさに苦しむソロル役を、十分に演じきっていました。
そして圧巻は、「影の王国」と呼ばれるソロルの夢のシーンです。精霊達が一人ずつ、アラベスク・パンシェを繰り返しながら登場しますが、ABTのコールド・バレエの美しさはここでも立証されました。更にスカーフを使ったニキヤとソロルの舞では、非常に美しく、息の合ったパートナーシップを堪能することが出来ました。

 ABTの日本ツアーでは、オールスター・ガラ公演の両日、ミシェル・ワイルズとデイヴィット・ホールバーグの『ラ・バヤデール』パダクション(*)が予定されています。どんなパートナーシップを見せてもらえるのか、こちらも是非期待したいところです。
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(6/18『ラ・バヤデール』鑑賞:ブログ・レポーターfromニューヨーク/Akane)



*「ラ・バヤデール」パ・ダクシオンでは、第1幕3場のシーンが上演されます。
パ・ド・ドゥだけではなく、コール・ド・バレエも加わった舞台になる予定です。

posted by JAPAN ARTS at 15:06| レポート | 更新情報をチェックする

2008年06月24日

公演レポート/「白鳥の湖」(5月30日公演)

 コール・ド・バレエの美しい『白鳥の湖』は、見ているだけで嬉しくなるものです。豪華な舞台に、白鳥達が幾度となくフォーメーションを変えながらも美しい一体感を披露するABTの『白鳥の湖』を見た感想は、まさに「手応えあり」。カンパニー全体のレベルアップを実感させてくれるものでした。
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 更にこの日、イリーナ・ドヴォロヴェンコのオデットとジュリー・ケントのオディールのダブルキャストに変更され、思いかけず一晩で2人の女性プリンシパルが登場する贅沢さに恵まれました。イリーナは、プロローグで幕の影に登場しただけで、反応の早いNYの観客の拍手を受け、凛とした美しさをもつオデットを披露。一方いつもたおやかさを感じさせるジュリーのオディールは、王子を誘惑する美しさと冷やかさがあり、こんなジュリーもいたのかとはっとさせられる程。
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 ところで、ガラ公演の『白鳥の湖』といえば、黒鳥と王子のパ・ド・ドゥ等、少なくとも「スワン(白鳥/黒鳥)」の登場を期待しがちですが、5月19日のオープニングガラでは「ロットバルトのソロ」(第3幕より)のみ。この場面だけ切り取られ、なかなか『白鳥の湖』に結びつかなかった私も、全幕を観てこのソロがいかに見どころであるのかが理解できました。ABTマッケンジー版では、悪魔とイケメンの2タイプのロットバルトが登場。イケメンの方は、舞踏会の式典の最中にソロを披露し、挙句の果てに王妃の隣の椅子に腰掛けるほどの図々しさに驚かされながらも迫力ある踊りに目を奪われます。
 最後に、この30日の公演では、王子役のアンヘル・コレーラが目の肥えたニューヨーカーを魅了していたのは言うまでもありません。日本公演も楽しみです。

(5/30『白鳥の湖』鑑賞:ブログ・レポーターfromニューヨーク/Akane)
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2008年03月27日

マリインスキー国際フェスティバル 6日目

 3月19日、第8回マリインスキー国際バレエフェスティバル6日目。すでにフェスティバル期間中4回目の「白鳥の湖」に、ABTからの2人目のゲスト、アンヘル・コレーラが登場。パートナーは、つい最近ロシア功労芸術家に任命され、バレエ団のプリンシパルにも昇格したばかりの、ヴィクトリア・テリョーシキナ。

photo.jpg 開演前、劇場の売店をのぞくと、舞台上での彼ら2人のリハーサル風景を捉えた、撮り立てほやほやの写真(撮影:Valentin Baranovsky)がずらり。白鳥のグラン・アダージョや黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥを踊る2人の表情は練習とはいえ感情がこもり、鳥肌が立つほどの美しさ。写真を眺めているだけで、音楽が聴こえ、物語が紡ぎ出されているのが感じられます。フェスティバルでしか実現しない組合せ、ABTのアンヘル・コレーラと、マリインスキーのヴィクトリア・テリョーシキナ・・・売店のおばさんの「これは劇場の歴史の新しい1篇の証拠写真」という言葉が胸に響きました。リハーサル風景の他にもコレーラ1人のポートレートも数枚。6回もある「白鳥の湖」公演のなかでも、特にこの日の公演に劇場側が気合を入れているのが感じられました。

 コレーラは、とてもストレートに王子の考えていることを表現します。「今彼は何を考えているんだろう?」と観客に思わせる隙を与えず、刻々と変わる王子の複雑な心境を、逐一客席にわかりやすく伝えてくれます。その結果、お客さんは王子に対して感情移入しやすくなり、舞台により深く引き込まれCorella_photo by N.Razina.jpgていくのです。
 堂々たる立ち居振る舞いで登場した自信に満ち溢れた王子が、胸に手を当て初めて経験する恋という感情に戸惑う様子や、オディールを一目見た瞬間にオデットと勘違いし、嬉しさのあまり輝く笑顔を浮かべる様子、そして殺気すら感じられるほど燃えるオーラを発してロットバルトに対峙する様子、などなど・・・
 演技から伝えられる王子の心境のわかりやすさが、コレーラの舞台を、多くのファンをもつコレーラの舞台たらしめている一つの要因であると同時に、バレエ鑑賞経験が浅いお客さんにも親しみやすい舞台にしている要因の一つであるようにも感じられました。 そして舞台上で踊るコレーラは、とにかく生き生きしています。第2幕、黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ。ヴァリエーションやコーダで、マリインスキー劇場の舞台空間に、観る者を幸せにするあの笑顔をたたえジャンプし浮かび上がる彼の姿は、心の底から「今日ここに来てよかった・・・」とさえ思わせるほどの感動を運んでくれました。

 マリインスキーの王子様達とは一味違う、感情の豊かさ・激しさをもつコレーラ王子は、ロシアの観客にもユニークに映ったようですし、客席にはマリインスキーのダンサー達の姿も見られ、自分たちとは異なる表現方法を持つ世界的なスターの舞台へ寄せる興味関心がうかがえました。
<Photo:N.Razina>

 いまや立派なマリインスキーのプリンシパルであるテリョーシキナの素晴らしいパフォーマンスも相まって、終演後の永遠に続くかのようなカーテンコールは、舞台の感動をより一層深めるものとなりました。
20080319.jpg

レポート: チアトラールカ

posted by JAPAN ARTS at 12:05| レポート | 更新情報をチェックする

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