2008年07月20日

レポートB

鈴木晶(舞踊評論家)
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”ステージ・イリュージョン”という言葉がありますが、小さい人でも偉大な人は舞台で大きく見えるということです。ニーナ・アナニアシヴィリ登場のときに、存在感の大きさに改めて驚きました。
サープの新作は、サープらしいアメリカ的な作品で楽しめました。ノン・ストップでダンサーは相当スタミナが必要でしょう。
バリ島の音楽、ガムラン音楽を取り入れていましたが、そういうものを取り入れるのが新しいですね。


松本 學(音楽批評)
まだガラを拝見しただけですが、前回来日のときより安定感が増したように感じます。イーサン・スティーフェルが「白鳥の湖」ジークフリート役で出演するというニュースはラッキーだと思います!
サープの新作はアメリカ的ですね。ダニー・エルフマンの音楽は彼の映画音楽同様とっつきやすく、時折バーンスタインを混ぜたよう。その音楽も振付もコミカルさが楽しめました。コール・ドやダンサー個性など、いろいろと楽しめるので、2回だけで終わるのはもったいないと思いました。


小田島久恵(音楽ライター)
ニーナ・アナニアシヴィリが全くおとろえていないのが”ミラクル”です。ジリアン・マーフィーはかわいらしいし、デイヴィッド・ホールバーグは光っていました。また、「マノン」を観て、改めてジュリー・ケントの素晴らしさを感じました。
「ガラ」を観て、若手ダンサーの魅力はもちろんですが、円熟したダンサーの素晴らしさを感じました。

藤本真由(フリーライター)
ニーナ・アナニアシヴィリがなんといっても素晴らしい。出てきた瞬間からスターのオーラを放っていて、まさしく”ザ・スター”!
「ドン・キホーテ」のパ・ド・ドゥだけで感涙しそうになりました。
大輪の花のように伸びやかな印象だったのが、今日は細部まで完璧だったことに気づき、驚きました。ますます「白鳥の湖」が楽しみです。
ジュリー・ケントの「マノン」もとてもよく、ABTはエンターテイメント性が強く、楽しませてもらえますね。


伊達なつめ(演劇ジャーナリスト)
サープの新作はNYでの世界初演のときに3回観て、今回は4回目です。当初に比べるとよりのびのびと踊っている印象です。ダニー・エルフマンらしい複雑で面白い音楽に、サープが完璧に踊りをつけている面白い作品です。
あと、ダンサーが自分たちの個性とオリジナリティをしっかり出していて、「音を目で見る」ことができる会心の作品です。観れば観るほど面白い!
posted by JAPAN ARTS at 03:09| レポート | 更新情報をチェックする

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