2008年07月04日

ダンサー紹介Aパロマ・ヘレ−ラ インタビュー

herrera.jpg−バレエを始めたきっかけを教えてください
きっかけは突然でした。
7歳のときに、急にバレエがやりたいと言ったようです。家族にバレエをやっていた人がいたわけではないし、自分でもきっかけを覚えていないのは不思議なのですが。その時からバレエへの情熱は沸き続けています。

−なぜABTを選んだのですか?
コンクールなどで、ニューヨークに何度も行ったことはありましたが、私がABTに入れるようになるとは想像すらしていませんでしたね。15歳の時コンクールの先生に「スクール・オブ・アメリカン・バレエ」(NYにある名門バレエ学校)を薦められ、時迷わずに留学を決めました。その学校は、ニューヨーク・シティ・バレエ付属の学校で、最上級生の時のワークショップで主役を踊れたことは本当に嬉しかったですね。それでも卒業したらアルゼンチンに帰らなくてはと思っていました。そんな時にABTのオーディションの話があったのです。入団の許可が出たときは本当に嬉しかったです。ABTはずっと夢に見ていたバレエ団でしたから。学生からプロになるということが一番大きな変化でしたが、アルゼンチンに帰らないでアメリカに残るということも大きかったですね。15歳で私の運命は大きく変わったのです。

−ABTに入ってよかったというエピソードがあったら教えてください。
もう毎日「良かった」と思っています!
感謝の気持ちはいつも大事にしたいと思っていますし、実際いろいろな方のサポートがあって、今の私があると思っています。19歳でプリンシパルになれた自分は、なんてラッキーなんだろう、ということは世界中どこにいても思います。
素晴らしいパートナーと踊れたり、新しい振付家に振り付けしてもらえたり、「踊る」ことを仕事だと感じたことはありません。「踊る」ことは私の情熱だと感じています。

lcherrera.jpg−数多いレパートリーの中で、どのような役が好きですか?
自分のパーソナリティに近い役を踊る時は、自分自身をそのまま表現することができるので単純に楽しいですね。けれど、まったく違うパーソナリティになりきることは難しいのですが、それはそれで大きな発見があります。自分の可能性が広がっていくことを実感できて、充実感があります。自分自身のことでも知らなかったに気がついて、驚くことも多いですね。劇場でしかできない魔法、とでも言えば良いのかしら。

−これからやりたい役はありますか?
もちろん!沢山あります。
マノンもやってみたいですし、オネーギンもまだやっていない。それから同じ役でも違う版でやってみたいですね。フォーサイスの作品をもう一度踊ってみたいとも思っています。

−普段はどのように体調管理をされているのですか?
とても健康的ですよ。タバコも吸わないし、お酒もあまり飲みません。自分の体がどうしたら気持ち良い状態でいられるか、ということを常に考えています。ウォームアップをするのも好きで、レッスンの前にストレッチも兼ねてヨガやピラティスを取り込んだりしています。公演の後にはちょっとお休みをもらうのですが、あまり長くは休み過ぎないようにしています。バレエ中毒のような感じかもしれないですね。でもそれで自分を犠牲にしていると感じたことは一度もありません。

−では最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
ABTは日本での公演を定期的に行っておりますが、変わらぬ応援にいつも感謝しています。ニューヨーク以外の場所で現地NYの雰囲気を再現することは難しいことですが、日本には一番いいプログラムを持って来られるので、皆様にニューヨークの熱気を届けられているのではないかと感じています。自分にとってもとても素晴らしい経験ですし、気持ちのよい受け入れをして下さるので、カンパニーも日本公演と聞くととても喜びますし、日本を第二の故郷のようにも感じています。

取材記録(2007年7月27日) @高輪プリンスホテル

プロフィール
◆パロマ・ヘレーラが出演する日
  「オールスター・ガラ」の<Rabbit & Rogue> 7月17日(木)・18日(金) 19:00
  「海賊」7月20日(日) 18:00
  「白鳥の湖」7月25日(金) 13:00

posted by JAPAN ARTS at 16:33| ダンサー紹介 | 更新情報をチェックする

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